性格がとてもいいです

性格がとてもいい人が書くとてもいい内容のブログです

いろいろありますよね

">高校生の頃、行きつけの喫茶店があった。学校の6限目が終わり、塾の授業が始まるまでの間その喫茶店に溜まってカレーを食べるのを習慣にしていた。 ">古びた佇まいのその喫茶店では、常連のおじさんたちが、各々の特等席に座りコーヒーを啜っている。競馬…

先っぽだけそんなにしたらさ。

その子はストローの先を噛む子だった。 そういえば歯ブラシの先っぽも噛んでいて 不規則に散らばった歯先を見て なんとも言えない気持ちになった。 僕が勝手に捨てたら 「なんで捨てたの、やましいことあるんでしょ」 と泣いてた。 怒りと悲しみに勘違いだよ…

夕陽差す放課後、散らばったチョーク

疲れた 疲れてしまった いろんなことに疲れたときに、僕はこのブログを開く。 誰も見ていないからだ。見ているとしても、僕を全肯定してくれるような優しい人だ。 いつのまにか勝手に自分にかけたプレッシャーから、今日はいい言葉が浮かばない、と夜寝る前…

ノンフィクションフィクション

くしゃみをしていた。 この季節になるとあの子は目をかきむしり、鼻をかみ、くしゃみをしていた。 辛いんだね、と言ったものの 代わってあげたいとは全く思わず、丸まったティッシュを引き取り さっき買ったコンビニの袋に投げ入れ結んだ。 優しくあろうとい…

D.C(da capo)

あの日から続いていたラインを、ついに既読で終えてしまいました。 思い返せば2年前の4月、散り始めの桜を見ておこうと、知り合いの1人しかいないお花見会に参加したことからです。 『桜って苦手なんです。みんな5月、6月、だんだんと春から遠ざかって、 …

溶けるまで

“ねえねえねえ。夏のせいにすればいい、って歌あるの知ってる?甲高い声で歌うの。” 知ってる。3年前くらいに好きだったバンドの曲だ。 好きだったバンドの新曲は、全く知らない。 好きだった人のために好きになったバンドだった気がする。 “季節のせいにす…

手紙。

祖母から見せてもらった手紙。祖父のプロポーズの手紙。口下手だから手紙を読んでください、と目の前で渡されたらしい。『突然ですが、僕と一緒に生きてはくれませんか。人は賢くないから失ってからしか愛する人の大切さを身を以て知ることが出来ないそうで…

ねぇ、脳内バニラ。

甘ったるいバニラの香りを纏った彼女に「私、別にあなたじゃなくていい」といわれ振られたことがあります。「私、あなたといても得しない」といわれ振られたことがあります。失恋としてよりも、言葉の破壊力に打ちひしがれたのを覚えています。「あなた、雨…

もう、遅かった。

プラネタリウム。一つの星の歴史を知りたい僕。「わー綺麗!あれ結んだらわし座なの?見えないね!ね!?」と笑う君。iPhone。ケースを選ぶのに何日もかける僕。「また画面割っちゃったー!」とヒビを見せてきた君。美術館。作者の生い立ち、作品の詳細を知…

まぁ、いいや。

桜は ひらり舞い落ちるから美しい花火は ゆらり消えゆくから美しい紅葉は はらり散るから美しい雪は ふらり溶けるから美しい恋は ふたり 離れるから美しい。離れる2人だからこその狂おしいほどの愛しさがそこにある。と、僕は思っている。完全なる恋などない…

1人で生きていく。

君は泣き晴らした目をうつむけ言った。「あなたと一緒にいなくても私は大丈夫。1人になるだけだもん。少し、寂しくなるくらい。少しだけ寂しいまま、1人で生きていくくらい。大丈夫よ。気にしないで。」別れ話をするつもりの最後のデートで何か悟ったよう…

彼と朝と

『朝早く彼が仕事に出かける時、私を起こさないようにそっとベッドから出て準備するのね。薄目あけて見てるんだけど、すごくその仕草が愛おしいの。バタンと閉まったドアの音聴いて、少しの合間お願いをするの。忘れ物してますように、って。意外とお願いっ…

いったり、きたり

『好きだよ』と言われると「いつまで?」と喉まで出てくる言葉をぐっと飲み込む癖があるんです。女は言った。続けて目を潤ませて一生大切にするなんて、そんな戯言を信じた私のほうがどうにかしている、我を忘れて恋したことが、恥ずかしくてたまらない。一…

季節の話、

『季節はすぎていくのに、私は取り残されている気がします。まだ引きずってるなんて、人には言えないし自分の中でももう決着がついてると思ってるから、いいんですけどね。』と、あからさまな嘘をついた女がいた。じゃあなんでそんな顔をしてるんだ。本当は…

りんぐふぃんがー。

たまに思い出すんだ 君がかわいいでしょと見せてきた ちょっとぶさいくな犬のこと。 君がベランダで育ててた ちょっとやらしい名前の植物のこと。 君から漂うちょっとつけすぎじゃないの って思うくらいのクロエの香水のこと。 君の左手の外から2番目の指に…

2番目。

ねえ、寂しいときだけ好きって言わないでよ。あなたを好きになったら寂しいの。その女は泣いていた。2番目でも良いからなんて言葉は、1番になることを諦めたくないから。都合のいい女になりたくないなんて言葉は、相手より自分の方が大切だから言えるの。都…

気を抜いて読む想像ブログ

20歳、女子大生になりきってブログを書きます。今日は咲織とミナミデート♡ひさしぶりすぎたけど話題は尽きませーん♪とりあえず会って服がまるかぶりなのは笑ったwほんでどこいこかーなって結局いつものパンケーキ♡美味しいからみんなおすすめー!!店員めっ…

花と女

振られた、と泣いた女がいた。 そうか、振られたのか、それで?と僕は35℃の体温で返した。 『でもね、まだ好きなの、何が好きなのかすらわからなくって、でも好きなの。』 じゃあそれ伝えればいいんじゃない。電話通じて僕の耳にいれてもしょうがないよ。 『…

二人だけ

書かなきゃいけないブログの中身は浮かばないのに 書かなくてもいいブログの中身はぷるぷる浮かぶ夜ね。 わかりあえないから浮気してしまう女の子はね しょうがないと思うんです。 男が浮気する理由なんて単純で 『やりたかったから』以外のなんでもないんだ…

どうしても

勝てない人はいる。 過去の人だ。 越えられないからだ。 思い出に浸るために恋愛をするんじゃないかと思うことすらある。 ふと香るキンモクセイの柔らかく暖かい匂い 橙色と紫に染まる夕焼けの鮮やかさ TSUTAYAで流れてきた好きだった曲 軽やかに香るガムの…

別れるということ。

基本的に振られる側だ。そもそも付き合った人数が4人。高校の頃3人。大学で1人。高校の3人といってもしっかり付き合った、と言えるのは1人。明らかに恋愛を語るにはサンプル数が少ない。「優しすぎるから面白くない」「彼氏なのか友達なのかわかんない…

女は泣いた

相談というか愚痴をよく受ける大半電話。イヤホンで聞きながらTwitterしゅこしゅこしながら相談に乗っている。乗るというか、聞いている。うんうん、と話を聞いている。うんうん×5◯◯は悪くないよ×2そうか、辛かったな×1のローテーションでどうにかなる。自分…

手紙

好きな人に、手紙を書ける男になるべきだ。 LINEが一般になってきたこのご時世で、 僕は六時間返信しなかっただけで 女の子から振られたことがある。 18時 僕「ごめん!今からバイトや!いってきますー」 女『はーい♪いってらっしゃーい!』 19:30 女『なに…

失恋した女性の話

大丈夫、ちゃんと帰りの電車座れたし大丈夫、駅から家まで雨止んだし大丈夫、すぐお風呂に入ったし大丈夫、携帯の電源はオフにしたし大丈夫、目を強く閉じたら大丈夫今日の手帳の予定はなかったことにするから今までのあなたの名前が書いてる日にちはなかっ…

フィクション

一刻も早く夏が終わればいいのにと願います。 うだるような暑さが続き、花火や海や蛍と騒ぎ立て なんだか街が騒がしくなる季節です。 ある男には気になる女がいました。 仮に男を『僕』とします。